肩の違和感により交流戦期間中に抹消された時期がありましたがそれ以外はほぼ年間通じてローテに定着出来ました。
昨年と同じ5勝に止まった一方、負け数は昨年の倍の8敗を数えこの数字だけ見れば一見期待を裏切られたように思えますが、打線の援護の無さとリードを保ったまま交代し終盤にリリーフ陣がことごとく打ち込まれた事。これらは今季幾度となく見た光景ですが特に唐川登板時に目立ったような気がします。その証拠に防御率が1点以上も良くなっていますので投球内容自体は十分及第点を与えていいと思います。実質的には10勝分の働きをしたと見ています。
昨年からの課題だったクイックの改善。これが防御率が1点以上もよくなった最大の要因であると考えます。実際に牽制で刺す場面もある等相手の攻撃の幅を狭くする(例えば盗塁やエンドランを仕掛けにくくさせる)という意味では有効でした。それにしても僅か1年で改善させるとは流石クレバーと言われるだけの事はあります。
あと特筆すべき点として打たても表情を一切変えない事を挙げておきましょう。所謂「ポーカーフェース」ですが、これは他の選手も見習ってほしいと思います。三振した時にベンチに帰る里崎もそうですが(笑)これとはまた別の意味での「ふてぶてしさ」が童顔とアンバランスで妙に母性本能をくすぐるものがあります。
来季は今季惜しくも達成出来なかった規定投球回到達をクリアしての二桁勝利。これは最低ノルマです。それに加えて今季の倍以上の完投数(6試合)。こちらはスタミナ面の問題もありますが元々四死球が少ない(=無駄球が少ない)投手ですし前監督のような球数制限での交代も減るでしょうから何とか達成してほしいものです。