昨年より出場試合数は減り打撃成績はほぼ横ばいでしたが、ここ一番の代打での貴重な働きが目立ち貢献度という点では昨年より明らかに上をいきました。
6月11日のカープ戦で日本新記録となるイニング14得点目の犠牲フライを放ちお立ち台に立ったのも印象深いですが、その直前の6月6日のドラゴンズ戦、山本昌に早目に追い込まれながらも7球位ファールで粘った末放った同点タイムリー。がむしゃらに食らい付く田中雅らしいヒットでしたのでむしろこちらの方が印象に残っています。
守備では井口の故障時にセカンド、今江の故障時にサードに入る等相変わらずのユーティリティーぶりを発揮してくれました。捕手につく機会は殆どありませんでしたが、それでも数少ないマスクを被った試合では内外野に守備位置の指示を出すシーンもありました。おそらく捕手に最も執着したいという気持ちが強いのでしょう。意外な一面を垣間見る事が出来ました。
橋本将の移籍により来季はおそらく捕手業に専念するものでしょう。まずは的場や斉藤を抑えて二番手捕手の座を勝ち取る事。打撃面ではこの二人に対してアドバンテージがありますのでその可能性は高いとみます。あとはリード面を鍛えて里崎に挑戦状をたたき付ける位の意気込みで臨んでほしいと思います。